Martin Basinger氏の回答集2

Quora最強の日本批判者、Martin Basinger氏の回答をまとめる。なお順不同。

第一回はこちら。

Martin Basinger氏の基本情報

  • ドイツ生まれ。イェール大学卒業後、日本の丸紅商事に就職。
  • 三カ国で生活した経験あり。

QuoraのMarin氏のページはこちら(Martin Basinger)。

日本人は本当にワーカホリックなのか?

質問「日本人は本当にワーカホリックなのか?日本で二年働いたことがあるけど、日本人は効率が悪いから長く働いているように感じた。」

君の観察は正しい。そう感じる理由は、日本人はあまり仕事をしていなくても職場で忙しく「見える」ふりができるようになるからだ。仕事の効率性は低いし、さまざまレベルで効率的な仕事が求められないために効率性はおそらく低いままだろう。日本の労働文化は効率的な労働者を肯定的にとらえないように進んでいったのだ。

君はなにがあっても上司より早く帰ってはいけない。だから時間通りにしっかりと働く意味なんてない。ほんのわずかな仕事を夜遅くまで引き伸ばすようになるだろう。

もしも不文律を破って、「やる気」を見せつけたら、同僚から目立ってしまう。すると陰に陽に、君は社会的に追放される。

いくらハードに仕事に取り組んでたくさんの仕事をこなしても昇進はしないし、給料は増えない、地位があがるわけでもない。なぜならすべては厳密に年齢で決まり年をとれば自動的に獲得できる――どれだけ働いたかは関係なしに。

「日本はナンバーワン」という夢物語のためにほとんどの企業は極めて人員過剰で、ほとんどの従業員の仕事は少ない――日本は低い失業率によって国際的にアピールしたいのだ。だからビジネスは過剰人員が推奨されるし、もし皆が真剣に取り組むなら必要のないだろう仕事がつくられる。西洋社会で一人でやることが期待されている仕事量を日本企業は二人から四人で取り組む。

見せかけの仕事。日本人はルールに従うことを愛していて、そのルールはしばしば時代遅れだ。だからあまりにも多数の会議があり、あまりにも多くのFAXがあり、その他の利益を生まない見せかけの仕事がある。しかし「今までもそうだったから」無関心だ。あらためて問われたり合理化されることは決してない。もしそうすれば、突然人びとは彼らが仕事をしていないことに気がつき、すべてのシステムが崩壊するだろう――彼らはただ会社にぶら下がっているだけなのだ。

原文:12 Answers – Are Japanese people really workaholics? I have lived and worked in Japan for 2 years, and I feel that people here work longer because of their inefficiency. – Quora

犯罪率や麻薬汚染の対策として日本や韓国を見習うべきか

私の考えでは、西洋人が東アジアの社会を真似ようと考えるのは東アジアの国々に関する知識がないからである。質問者は悪くない。それらの国々の実体を理解するためには、極めて複雑なようにできているのからだ。

私の最良の答えは以下だ。

日本や韓国にとどまる必要があるだろうか? 全力を出したらどうか。つまり、私たちの社会のモデルは次の国にしたらどうか。

北朝鮮。

考えてみよ:

・犯罪がない。犯罪率は日本や韓国より低い。
・北朝鮮にはドラッグがない。絶対的にゼロだ。
・失業者がいない。
・みな幸福で、政府に忠実である。
・移民がいない。だから多文化による緊張がない。
・デモがない、ストライキがない、情勢不安がない

こう思うかもしれない。アホかいな。北朝鮮は自由な国ではないし、自国を優れたものと見せるためにデータをわざと調整しているんだ、その背景にはきっとあらゆる問題が噴出している、人びとは怖がって話さないだろうけど。

もちろんその通り。だが君その考えはひとつ誤りをおかしている。それは韓国と日本、とくに日本はそうだが、君の考える北朝鮮とたいして変わらないということだ。この事実を理解する上で重要なことは、これらの国々がなによりも実情よりも見せかけを優先させるということである。執拗にクリーンで優れたイメージを外国にアピールするんだ。

これらの国々は自由な国ではない――アメリカやヨーロッパ諸国と比べ、ずっと、ずっと文化的に北朝鮮と近い。公平に言って韓国はまだ進歩の余地がある。パク大統領の退任を求める大衆デモはそれを証明している。そのようなデモは決して日本では起きなかったし今後も起きないと私は賭けよう。日本人はこういうだろう。「私たちの政治家は最高だよ」それか、もしも左傾化していたら「日本の実情を話すことは職や、健康や、生命を危うくするんだよ」。

西洋文化では「メンツを保つ」という概念は政治の原動力とはならない。日本や韓国をモデルとすることはとても簡単だ。すべての問題と議論を絨毯の下に掃き集めて、それらが存在しないふりをすればよい。また、教育制度をトップダウン式にして、幼いときから批判的な思考を押さえつける。そして外国からの批判から免れた国と社会であることを宣言する。これで完了。

原文:Should we model our Western societies after Japan and South Korea to achieve their low crime and drug use rates? – Updated 2017 – Quora

なぜ日本の家は散らかってるの?

質問「なぜ日本人は服装にとても気をつけるのに家はちょっと散らかってるの?」

最初に……君の観察に心から賛同させていただきたい。

君はとても礼儀正しい――「ちょっと散らかってる」だなんて。多くの日本人の家の清潔さと整理整頓の危うい状況を表すためにはその言葉ではあまりに弱い。私はとてもいい給料をもらっていてよい教育を受けた(日本人規準で)大人の日本人の家にいったことがたくさんあるが、それらの生活条件はこのように言うしかない。

「ホーディング」。

(訳者注:ホーディング障害とは、居住空間において大量の物品を度を越して蒐集することを止められず、それにより著しい苦痛・不全を起こしているという行動パターン)

彼らは高価な都心部のマンションに住んでいたが、床は投げ捨てられたレジ袋、雑誌、食品容器、脱ぎ捨てられた衣類でほとんど見えない。空箱が天井に届くほど溜められている。洗濯された服は壁にかけられていた。

ほとんどの西洋人が日本に滞在して経験することは、日本文化の「イメージ」と「現実」や「表」と「裏」の著しい違いに認識の不一致を生むことである。

君は今、この認知の不一致をもっている。なぜなら君は個人のプライベートな状況を公共でのふるまいから判断することができるような文化で慣れ親しんできたからだ。しかしそれは例外である。もしだれかが公共でのイメージを気にするとしたら、彼らのプライベートな生活もそれと違いはないと想定することは次のような状況以外は問題ない。つまり精神分裂病者が演技している精神病理的な状況以外は。

日本ではそういった先入観が適用されない。ほんとうの日本の姿をかいま見るたびにその都度、閉められたドアの裏にある隠されたものとその表面との完全な断絶にぎょっとさせられる。

第二次大戦後の経済成長がはじまったときから日本人は自分自身ではない者――つまり勤勉で、たくさん働き、完璧に着こなした人間となるよう全力で努力した。君が東京や他の大都市で見るようなそういった人びとは、単に舞台で演技しているに過ぎず、外部の世界に取り繕っているのだ。

「私たち日本人を見たまえ、白人の君たちのようにスーツをきて、椅子に座り、スマートホンを持ち歩き忙しそうにしている。君たちよりもな!」

東京下町の無名のロカビリー(訳者注:リーゼント等ロックな恰好をする人)のように日本のビジネスマンは外面や見た目にきわめて注意する。なぜならそれしかできないからだ。

ほんとうに彼らを変えて世界で競う人びとのようにするとしたら、それは彼らの親しんだ快適なライフスタイルを完全に放棄することを意味する。

スーツをきてオフィスに長い時間いることが伝統的に快楽主義的な文化にはすでに巨大な努力なのだ。

だからくつろげる彼らの家では彼らはやりたいように生きることを固持する。床に座り、ボロいミッキーマウスのTシャツを着て、テレビの真正面で晩飯をとり、やかましいバラエティ番組に大笑いする。

レジ袋と脱ぎ捨てられた衣類の間で。

原文:Why do Japanese homes tend to look a bit messy while Japanese people usually pay a lot of attention on their outwards apparel (clothes)?

 

外国人が知っているけど、日本人は知らないことって?

ほとんどのこと。

というのも、日本や韓国、北朝鮮のような国では疑いなくもっとも基本的で、もっとも重要な教育の達成物である知識の運転手――つまり批判精神が、教育システムで削ぎ落とされているんだ。

このような国では教育の理念は軍事訓練と似てくる。反復、暗記、情報に対する質問のなさ。なにかに対して質問することはマナー違反であるばかりか、実に身の危険にもなりうる。

現地社会の人びとはマスコミや政治家の教えることを受けいれるだけであり、プロパガンダや他の悪い情報を受けいれやすいことは明らかである。なぜならだれもその発言に対して信用のおける情報を提供することがないし、批判的に物事を考えることが可能でそれが正常であるということをだれも考えられないからだ。

権威主義的ではない生活に慣れている外国人であれば、現地人がわざとウブにされているような国ではすぐに現地人の知識を獲得してさらに上絵回ることができるだろう。寝ている人のあいだで起きているようなものだ。

歴史のおもしろい例をあげよう。いくらかの日本人が「フランス革命」はとても悪いことだったと習ったと言うんだ。そしてマリー・アントワネットはヴェルサイユに小さな村をもったかわいくて可憐なマダムでなんてかわいそうなことだろう、「邪悪な農民」に殺されてしまったのだ。

これがマジで日本の歴史教育のレベルだ。西洋諸国のフランス革命の意義に関するずっと熟成された、徹底的で詳細な教育と比べてみてほしい。そうすれば日本の「権力」が彼らになんら知恵を与えようとしないことが、再確認できるだろう。つまり、革命が良いことだとは決して……。

原文:What are some things that foreigners who live in Japan know that Japanese usually don’t?

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