文章技術の基本

よい文章とはなにかについて記述した。

次は「どうやってよい文章を書くか」である。どうやって技術を習得すればよいのか?

MITのパワーポイント:Basics of Technical Writing(PDFファイル)で良いものがあったので翻訳して引用したい。研究発表のためのものだが、文章作成にも応用できる内容である。
なお日本語に適用不可の部分は省いている。

文章技術の基本

計画:始める前に
  • 読者はだれか、読者が何を求めているかを明確にしよう。
  • 目的を知ろう。
  • 材料を知ろう。
  • 手元にある課題を理解しよう。
  • 考えや材料を組織化しよう。
  • 記述、見直し、訂正、編集にかける適切な時間を計画しよう。
明確に:ジャーゴンを避けよ
  • ジャーゴンとは:仲間内だけに通じるような言葉(略語、スラング)
  • 読者がジャーゴンの適切な使い方を決める

例1:SDPCとHACのリンクが繋がっておらず、OCSインプットデータが人工的にロードされた。従ってCATCH22とMERWINは停止した。
例2:コンピューターシステムのリンクのいくつかが繋がっておらず、すべてのソフトウェア・コードが起動できなかった。

簡潔に:言葉を効果的に使おう
  • 一語で表現できるものは決して二語で表さない

例1:エドガータウンの大池の塩水と淡水の関係がしばしば変動することは、マーサズ・ヴィニヤードの科学者、地域住民、環境家を含むすべての人々にとって極めて重要である。
例2:EGP(エドガータウンの大池)の塩分濃度の変動は多くの環境家、科学者、地域住民にとって重要である。

簡潔に:少は多なりLess is More
  • 読者に伝えたいメッセージの核心のみに文章を削ぎ落とす

例:地震は特定の断層に沿って一定の間隔で発生する可能性がある。主波の長さと遅延によって間隔は影響を受ける。サンアンドレアス断層南の区間の間隔は145年であり、その誤差は数十年である。

簡潔に:重要なものは何か
  • 鍵となる情報を主句に書こう

例1:試合には勝ったものの、パトリオッツ(アメフトチーム)は前半戦でいくつかミスしていた。
例2:前半戦でいくつかミスをしたが、パトリオッツは試合に勝利した。

簡潔に:冗長さを省け

重複する文章は組み合わせよう

例1:ホーク川の水質は四月に低下した。この低下はその月の豪雨によるものである。トムリン群の水処理施設は、余剰の水によって処理ができなかった。
例2:トムリン群の水処理施設は豪雨を処理できなかったため、ホーク川の四月の水質は低下した。

シンプル化:詳細情報を賢く使おう

詳細情報は望ましいものだが、読者の簡潔さの要求とのバランスに注意しよう。

例1:このエリアの平均的な住宅は1立方デシメートルあたり0.4ピコキュリーだった。
例2:このエリアの平均的な住宅は1立方デシメートルあたり0.4ピコキュリーであり、EPAによれば低水準である(Lafavore, 1987)。20~200ピコキュリー/1dm3が高い水準だと見なされており、200ピコキュリー/1dm3以上が危険と考えられている。参考:大気中のラドン濃度は0.2ピコキュリー/1dm3である。

多くの技術者は専門情報をできるだけ伝えたいのだが、読者の主題への理解を妨げることがある。

言語
  • 抽象的表現を避けよう
  • 意味の明白な言葉を使おう

音読:自然な響き

  • 迷ったら文章を大きな声で音読して、自然に響く方を使おう。
書くことはプロセスだ
  • 良い文章は一晩では生まれない。計画、下書き、再読、校正、編集が必要である。
  • 文章能力向上には自己評価、友達の評価、内容に精通した専門家のフィードバック、そして練習が必要である。
  • 近道はない。練習あるのみ!

 

文章作成の基本「Less is More」

どうだっただろうか。たぶん文章作成になれている人なら基本的な内容が書かれていたと思う。文章上達に近道はない。まー結局そうだよね。文章家というとなにかセンスや才能のように感じるけど、絶え間ない努力のたまものということか。

プレゼンの中でビビっときたのは「Less is More」。こういう画像があったけど、文章を「減らす」ことは大切だ。

核となる文章を書こう

文章を増やすことは簡単でも、減らすことは簡単ではない。やはり書いたものは愛着がわいてしまうし、せっかく書いたものを消してしまうのは何か無駄を無駄にした気がする。

スティーブン・キングは「書くことについて」で、こう書いている。

公式:二次稿=一次稿マイナス10%
最愛のものを殺せ。たとえ物書きとしての自尊心が傷ついたとしても、駄目なものは駄目なのだ。

良い文章をつくるためには、愛する自分の文章を容赦なく殺さなければいけない。自分で楽しむための日記ならともかく、だれかに読んでもらうことが前提ならばそうしなければならない。ダメなものはダメ!

 

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