2019-01-06

あなたは東大が怖いですか?

東大生/東大卒というだけでビビってしまいませんか。

それが自然です。日本人の大半は学歴コンプレックスですから。

「東大卒だって?」「あの天下の東大!」

ははは。まるでおばけを怖がる人みたい。

 

少し前まで、私も東大の権威を信じていました。東大卒や東大の先生だから立派な知識人なのだろう。しかしそうやって手にとった文献や書籍のほとんどは期待を裏切る。

東大はほんとうに「すごい大学」でしょうか? 東大生はほんとうに「すごい人」でしょうか?

そんなことはありません。

東大はゴミです。そして、日本の大学のほとんどは終わっているのです。

Inhabited Painting by Helena Almeida

東大の教育はクソ

QuoraのWhy do people advise against studying in Japan?――意訳すれば「なぜみんな日本に留学することに反対するの?」という質問。外国には常識人が多いんですね。

その回答として、東大の留学生Minderea Patelという旅人さんが書いています。この回答は700以上upvoteされてるのにCollapsed(表示が隠される)になっていて、よほどのことがなければ目につかないでしょう。

私は日本のトーダイ(東京大学)で勉強している。日本の大学の中で第一位の大学だ。しかしこの学校の教育の質は非常に悪い。特に留学生には。私がここにきたのは、非日本語話者向けの英語コースがあったからだ。以下が私がこの大学で見つけたことだ。

1.日本の学生は授業で学習することを何も気にしない。だれもがノートパソコンをもって自分のレポートや研究をこなしている。教授もまた生徒のことを何も気にせず教えているだけだ。期末には、生徒たちは一つのレポートを出してA評価を得る。これは理学のクラスだけでなく、ロボット機械工学の授業でも起きた。紙のレポートだけでA+を得るのに十分なのだ。

2.10のうち2つの授業は英語となる。英語の授業はとてもひどい。教授はただランダムに生徒や研究室からきた卒業生(訳注:TAのこと)に問いかけるだけだ。どう教えるかを知っている人もいるが、ほとんどはそうではない。

3.一人の教授が彼ら全員を支配する。USや他の国のような委員会は存在しない。一つの研究室に一人の教授だ。もし君が留学生で、君の指導教員とヘマをおこしたら、君は死ぬ。おしまい!

4.日本人の性格。もし君の教授(たち)が海外で勉強したことがなければ、彼/彼女は君と英語では話すことを恐れるサインを見せるだろう。このことは、君の研究へのアドバイスが無い~ほとんど無いという結果になる。さらに彼らは君を可能なかぎり避けようとするし、君と英語で話すことを避けようとする。

5.指導やアドバイスがない。彼らは君にそれができるかどうかを気にすることなく、テーマをやるよう頼んでくる(私の場合、彼の空想的で情熱的な研究の中からランダムに与えられたような気がした)。ほとんどの場合彼らはそのテーマについて序論部分以上のことを何も知らない。更に最悪なことに、彼は研究のはじめに何らコメントや指南を与えることができない(これは非常に重要なことだ)。

6.4.のようなことは君の研究室の学生にもあてはまる。彼らは君と可能なかぎり少ししか君と話さないようにする。なぜなら彼らは間違った英文法を喋って、君がジャッジすることを恐れているのだ。

7.研究は独りだ。そこに協力はない、もし君が留学生なら。だれも君と一緒に研究しようとはしない、なぜなら君は日本語が話せないからだ。君の調査のすべては君で独りで行う。君の唯一の指導教授のアドバイスさえなしに。

8.Eメールの返信がない。これは私の場合だけかもしれない。私のEメールに教授が返信するのに毎回1,2ヶ月かかる。私は彼の許可が必要なあるデータについてメールを送った。すると二ヶ月後、彼は私に許可できないと送ってきた。また、東大にはオフィス・アワーがなく、彼がいるかどうか教授室をランダムにチェックしなければならない。

9.指導教員は君の研究に興味がない。彼らに興味があるのは第一著者にある論文だけだ。これは私の経験からいうことだ。私の指導教官は彼自身の論文を発行しようとし、彼の時間の99%を論文発行に費やした(彼の昇進のために)。私は彼が第一著者でない場合、だれかを指導したり、論文を書かせようとしているのを見たことがない(彼は学生たちに二ヶ月で10秒のアドバイスしかしなかった)。そして彼のアドバイスのほとんどは完全に使いものにならなかった。

日本では、みなが自分の仕事をこなしている。しかしもし君が自宅でできるのであれば、授業料を払ってここにくる必要はないはずだ。

10.顔を合わせての指導教官との会話は完全におかしい。指導教官は決して私の顔を見ることなく、別のところを見ている。なぜか? 私は知らない。

11.君の研究の月次報告はだれも何もしてくれない。そう、君が英語を話すからだれも何もしない(君の指導教官を含めて)

12.留学のために日本へ行くな。日本は旅行にはいいが留学のためにはならないこれは罠だそしてもし君が外国人で日本で教育を受けた教授と一緒なら。君は人生の時間を無駄にすることになるだろう。

私は日本全体に一般化して話しているのではないが、信じてほしい。

私は日本語検定3級で、日本に来る前に6ヶ月勉強してきた(合格してから後)。私は日本語を話せるが技術的な話や専門用語での思考、質問、答えは流暢にはできない。

あの東大がこんな教育レベルなの!? と思う人がいれば、やっぱり東大ってダメだったんだ、という人などさまざまでしょう。

「たまたまハズレの教授だっただけでしょ」。それは当然の主張です。でも、彼が東大で最悪の留学体験をしたこともまた事実です。

「東大教授」……まるで雲の上の存在のようです。しかし、Patel氏の担当教授はこの程度。「英語ができないとバカにされちゃう」と恐れるハムスター並です。もちろん学生も同様。

上辺だけの研究活動

他、日本の大学についてのコメントをば。15年日本に在住しているトーマス・デール氏の回答。

私の日本の大学での経験は非常に悪かった。実際に行われていた研究はなく、ただ研究の上辺だけのことだった。例えば私のいた研究室は、次期の助成金は国際会議で発表された論文の数にかかっていた。そして、(不当に)著名な教授はアメリカのシンポジウムのための学界を組織することができた。しかしそのプロジェクト内の人々の論文のみを受け入れた。ネイティブの英語話者として、私はそれらを校正しなければならなかったが、それらはすべてひどいものだった。新しいアイデアはなく、単に些末なことか、バカげたものだった。他の外国研究員と私はそれを「難読化による出版」と呼んだ。しかし、彼らはノルマを達成し次のプロジェクトの資金を得た。

あはは。これもよくわかります。まともで意義のある、まじめに行われている研究がほとんどないんですよね。

「難読化」もよくわかります。日本の学者の文章は一般向け書籍でも非常に読みにくいことが多いですが(特に社会学)、くだらないことを難読化することが彼らの本当の仕事となっているからでしょう。

学歴と知性はあまり関係ない

東大恐るるなかれ。

学歴は当人の知力とはあまり関係ありません。無関係ではないですが、親の社会階級や文化資本の方が重要です。

親が高学歴高収入で教育熱心であれば子どもは東大に入れるでしょう。逆に、親が低学歴低収入で「高校出たらさっさと働いて家に金を入れなさい!」な家庭からは東大生は絶対に出ません。

私の友人は地主の息子で、大学教員を時給数万円で雇って家庭教師にしていました。その先生はいろいろな著名人や富裕層のご家庭でバイトしているそうです。結局、大学受験は世間一般と同じで金とコネの世界なのです(まあその友人はアホなので落ちましたが)。

私は二流大学を出ていますが、東大生を見ても何とも思いません。どうせボンボンのアホなんだろうなーと思うだけです。

私が賢い人が多いと思うのはイェール大学やMITのような「ちゃんとした」大学の卒業生/教員。彼らは私の期待に答えるような思想や知性を持っています(例えばMartin Basinger氏!)。

学歴コンプレックスから解放されよう

高学歴や知識人、大学人を警戒せよ

知的権威の仕事とはなんでしょうか。

「民衆に知識を授ける」こと?

違います。

彼らの大半がしていることは「俺は賢くて、お前は馬鹿だ」と信じ込ませることです。だって、人々に知識を与えて賢くなったら知識人なんてだれも見向きしないじゃないですか? いらない存在になるじゃないですか?

俺は賢い、お前は馬鹿だ――この知的階層の再生産が彼らの本当の仕事です。

このことは、かつてのヨーロッパの牧師に当てはまりますし、現代日本仏教の僧侶にも当てはまります。

もちろん、中には立派な知識人、本当の思想家がいます。名著を読んで彼らの思想に触れなくてはいけません。ともあれ、

知的権威はクソです。

一方で、あなたはバカではありません。あなたは知的に完全な存在です。東大卒のぼんくらに劣っているわけではありませんし、東大教授よりはるかに多くのことを知ることができます。

大学人、知識人、知的エリート、文化人……知的権威はあなたを無知の鎖で縛りつけようとします。

その束縛から解放されたときにしか、自由の喜びは存在しません。

7 comments

  1. 海外の研究室がどうなっているか分かりませんが、引用されたMinderea Patelさんの体験は外国人学生だけでなく日本人の私が見ても心当たりがある部分が多くあります。なんだか研究室というよりかはプランテーションのような気がします。私の経験から補足させていただくと
    3.「代表者は教授一人」:研究室のホームページを見れば一目瞭然。最近外国を意識したのか、一人の学生に指導教官が二人つくようにはなっているが、全く違う分野の教授であることが多い。当然指導は受けられない。単純に形式だけあわせているに過ぎない(余談だが、この手の方策は日本ではよく見られる)。たまに一研究室に複数指導教官がいることがある(私もそれを目当てに今年、修士から国立大学の研究室に入った)が、だからといって指導がよいものになる訳ではない。単純に違う研究室の関係者同士が同じ部屋にいるだけ。
    ヘマを犯す、というのに入る「ヘマ」も多岐に亘る。掃除や行事など、研究とは無関係なものに対し異議を唱えること(研究室によっては、これで単位が出ないこともあるらしい)、指導教官の学説や意見に疑問を持つこと(ここは、以前御厨鉄さんの記事であったが、教授は雇用継続が狙いなので、学説を崩されるとそれが危うくなる)、教授のストレスの捌け口として働いてくれないことなど。言い換えると、指導教官の完璧な奴隷にならないこと。これができないと基本まともにコミュニケーションしてこなくなる(5.や6.にもつながってくる)。来るのは最低限のものと否定や叱責のみ。

    9.「教授は学生の研究など興味ない」:これは、ノータッチというよりかは「オレの言うとおりのことをして言うとおりの結果を出せ。それ以外は実験のミスや努力不足が原因だ」ということになる(特に博士は、これが論文審査にかかわる)。

    2,6,7:記事にあるように基本日本は鎖国状態(早く同せよ、でなければ帰れ)で、ほとんどが日本人専用となっており、少ない外国語開講科目(しかも、外国語=英語と思われている節がある。研究でも英語を使うことがあるが、ほんの一部分だけ。やっぱり形式だけ)やら日本人の性格やらで外国人をはじめとする異質な者は受け入れられない。私の研究室に来た留学生の例だと、私に使用機器の基礎的な操作法を聞いてくるあたりそこすらも教えてくれなかったらしい。もちろん緊張をほぐすための雑談などない(マイノリティ同士で私は彼とつるんでいたのだが)。

  2. コメントありがとうございます。現役の院生の方の記述は非常に参考になります。
    そしてその大部分は私の大学経験からも共感できる内容です笑
    あらゆる権威は腐敗しますが、日本の大学権威はかなりひどい状態のようですね。

    1. どうもです。テンプレートはそこまでイジってないですけどね。

  3. いつも、あなたのクリエイティブな記事を楽しみながら見てます
    賢い大学でも周りは講義中にスマホをさわり、自分たちの好きな事をしているのが事実です。自分は大学1年生なのですが、この記事を読んで真面目に勉学するにはどうすれば良いか分からなくなりました。
    もしあなたがより良い学び方を知っているなら、ぜひ教えて欲しいです。

    1. 人間は学ぶようにできているので、自分の本能に従っているときにもっとも良い学びができます。専門家や知識人といった詐欺師のノイズはすべてシャットダウンして自分が自分の主人となることです。

      ちなみに私も講義中に読書やスマホをいじってましたよ。聞くに値しない講義は聞かなくてよいのです。

  4. 野球とbaseballが別のスポーツであるように
    大学とuniversityは別概念です。
    私は東大の修士課程を出ましたが、
    教育は初めから期待していませんでした。
    私には協調性が無いので、どのみち一人でしか学習できないタチでした。

    東大には行ってよかったと思います。
    ・安い寮に住み大学のプールを無料で使い
    ・上野の博物館には無料で入れる。
    ・学生証を見せれば教育関係のアルバイトの面接には簡単に通る→現在も継続中
    ・バイト先では東大に興味がある15-18歳の若い娘が私をチヤホヤしてくれる
    ・卒後も巨大な図書館を時間的には無制限に使える→ここで大量に本を読みました
    他にも細かいメリットは沢山ありました。
    論文は書く気が無かったのでずっと貯めていたら、
    信じられないことに、締切前日になって研究室の助手が書いてくれました。
    手伝うのではなく、ここからここまでは自分がやると区切って、
    一晩で書いてきてくれました。
    教育機関でないことを知っていれば、ここはいい所です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です